しかし、フィギュアに関して言えば完成度世界一はホットトイズです。
他者の追従を許さないその姿勢が作り出す製品群のリアルさは人類史上最高と言っても過言ではありません。(「製品群」ね。ワンオフの蝋人形は製品では無い)
様々なメーカーが試作品を宣伝材料としてアピールするわけですが、「試作品」から「市販品(量産品)」への劣化は酷いものがあります。
しかしホットトイズはその差が極狭く、常に安心して予約できるのであります。
さて、そんなホットトイズからティム・バートン版「BATMAN」より、バットマンとジョーカーの2体が発売されました。
ティム・バートン監督が創りあげたバットマン世界は、それまでの「パンツを穿いた陽気なイデタチのアメリカン・ヒーロー」を、大人の鑑賞に十分耐えられる(ダーク)ヒーローとして映像化し、後の映画版の指針を決定した傑作です。
ちなみにその後の映画版も派手ではありますが、「ビギンズ」が評判ほどアレだったのがトドメとなって、ジョーカーが絶賛された次作は未見です。ひょっとするとテレビ放映されても観ないかも・・・正直あまり興味がありません。
ティム版2作の中でも作品的には断然「リターンズ」が好きですが、バットマンに関して言えば同作のシャッター腹より、1作目の筋肉スーツが断然イカシます。
この筋肉スーツ、デザインされたのが確か「砂の惑星/DUNE」の超カッコイイ スティル・スーツを描かれた方でしたね。
映画「DUNE/砂の惑星」。異文化を描いた素晴らしい作品でした。
カイル・マクラクランは正に王子でしたねえ!(画はイメージで)。
ホットトイズ製品は「1版」の立体化なので、ムム、と食指が動いたものの、今回はスルー。
それは材質の耐久性が懸念されるからです。
その素晴らしい再現性とこだわりには、実物に近い(実物を表現する)材質が求められます。
しかし今回のバットマン、ゴム系の素材を使用しているとしたら、数年後には油分がにじみ出てヒビ割れるのではないでしょうか。
ちなみに昔、「ダークエンジェル」のマックス(ジェシカ・アルバ)を作ってみたことがありますが、市販品のライダースを流用したところ数年でベタベタのボロボロになりました。元々、合成皮革とは耐久性の短い材質らしいです。良心的な市販の服の注意書きにも書いてあります。
他のフィギュアでも軟質素材で関節をコートしたもの・・・バイオ5のクリスとか・・・がありますが、耐久性を考慮するならば数歩譲って普通の関節(ロボットみたいな)にするべきでした。
しかしホットトイズの製品開発思想としては耐久性よりもリアルさを優先するのは当然なのでしょう。
購入する側のお財布事情にもよりますが慎重に考えれば、そこそこの耐久性か一時のリアルさか。その辺を考えながら購入を検討するのも良いかもしれません。
さて、原宿フラッグシップストア「トイサピエンス」が12月オープンですが、限定でとても気になる製品が。
アイアンマン・Mk.4(シークレットプロジェクト版)
http://www.hottoys.jp/item/view/100001736
劇中ではトニー・スタークの性格に合っていた派手カラーですが、機械の重厚感やシャープさを表現するにはモノクロの方がカッコイイと常々思っていました。
お値段25,000円もアレだしわざわざ買いに行かなかんのもアレだしで二の足を踏んでしまいますが、やっぱりホシイ!
でもノーマル買って(既に品薄だが)色塗ればもっと安く手に入るよねと思わなくもありません。
テレビドラマ妖怪人間ベム
ついに始まりました。(注※コレ先週書いてます)
賛否両論ケンケンガクガクですが、気に入らなかったら観なけりゃいいじゃんで一件落着です。
僕はといえばそこそこ楽しみにしていて、割と良かったんじゃないかなと思いました。
順当に行けばベムは遠藤憲一さんだと思いますがそこはそれ、土曜日のドラマなので迫力だけではなく「華」も欲しい(テレビ局側から言えば女性客も欲しい)ということで亀梨くんになったのでしょう。
亀梨くんのベム、思い切ってイメージチェンジしたのが大成功だったと思います。白髪が似合っていてすごくカッコイイし、人間体のアクションも良かった!原作の戦車のようなベムとは違って悩み傷つくあたりは亀梨くんの演技力が光るところ。身体に気をつけて突っ走って欲しいですね。
ベラの杏さんについては誰も文句が無いのではないでしょうか。こちらもやはり原作のようにキツイだけではまずく、美しさも加わらなければ誰も観ないもんなあ。福ちゃんも頑張っています。
そんな本作ですが問題はやはり妖怪の姿。ぬいぐるみにせざるを得ないにしてももう少しどうにかならないものか。
素人考えですが、着ぐるみって全身にウレタンみたいのを巻くでしょう、アレがイカンと思います。いかにもぬいぐるみ体形でポチャポチャしとるでしょう。アンコとタイツをミックスして、塗装で表現できる部分はそれで済ませればもっとスマートになるのでは。
中に入る方も、もっと人間離れした・・・アンガールズみたいなやけにヒョロッとした・・・方も面白いかもしれません(アクションは抜きだけれど)。
要はもっと、ぬいぐるみや人間のシルエットを崩す工夫がされてもいいんじゃないかということ。
それと原作通りだと最後は必ず町を追い出されるはめになりますが、理解者や協力者(味方)の出現を期待したいですね。
ハッピーエンダーとしては最終回には原作とは違った、それなりの答えと幸せが待っとるといいのになと思う次第です。