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20111018

古いハナシで恐縮ですが

ウルトラファイトが復活するとのハナシをラジオで聞きました。(何週間も前に) 

未見ですが、ウルトラマン(セブンも?)に登場する怪獣たちが砂浜でどつきあったりする番組だったらしいですね。

僕は、ウルトラ怪獣(など)の安売りが大嫌いなのだ。
最近ではソフトバンクのおちゃらけたウルトラマンを見ると無性に腹が立つ。

 もちろん、円谷プロとしての意向・・・会社組織の存続のために原価をなるべく押さえつつ着ぐるみを使い回して利益を上げよう、という考えはよくわかるし、絶対に間違ってはいませんよね(むしろ当たり前の選択)

 しかし、(デザインありきとして考えれば)成田亨さんという偉大な芸術家を中心にして構築された「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」の世界は後に続く人たちが簡単に壊してしまってよいものではないのではないか。
当時のスタッフさんたちが創りあげた世界というのは、やはり神聖なものです。
今のような新素材も無かった時代に一流の職人さんたちが持てる技術を駆使して未来的な世界や怪獣、異文明からの使者を一生懸命に創りあげたわけです。当時の子供たちに向けてね。
 正直、チャックとか再現した立体物なんか見るとどうかしてると思う。アレは作品に集中してればけして気にならないし、大人ならば見て見ぬふりをする部分でしょう。

 ジャンルは全く違うとはいえモノ造りを仕事とする僕としては、この世界はここだけで完結してもらいたいと、どうしても感じてしまうのだ。
バラエティ番組なんかでも時々ウルトラマンが出てくるけれど、誰もが「ウルトラマンという着ぐるみ」で笑う対象という認識しかないのは寂しい限り。
 あれ(デザイン)は、「子供番組」に組み込まれた芸術作品なんですよ。
成田亨さんがデザインされたウルトラマン、ウルトラセブンに続くものは、けしてオリジナルに敬意を払うものではなかったように感じてなりません。
 デザインの亜種を考えて遊ぶのは、利益が発生しないシロウトの特権です。
それならば楽しいし許されるけれど、本来は商売人がやってはいかんものなのではないでしょうか。

 ただ、ウルトラマンのデザインに関して言えば創造主である成田亨さんが気に入らなかったカラータイマーはバランス的に非常に良かったと思う。スーツの銀に赤いラインに黄色系の目玉。胸の中央に鮮やかな青色を入れることで完璧に完成されたような気がします。
同じように、HRギーガー氏が気に入らなかったエイリアンの背中から突き出した突起。アレもあったほうが断然カッコイイと思いますが皆さんはいかが?

 偉大な作品への、のっかり商法といえば、仮面ライダーやガンダムなんかもそうですね。
言葉だけのリスペクトで線を一本増やしたりバランスを変えたりする目的は実のところ金のためだけ。どの作品も熱烈なファンではないけれど、傍から見ていて本当にさもしい。
仮面ライダーなんて、この冠付けなくても充分面白い作品があったと思います。デザイン的にはどうかと思いますが!
中でも「仮面ライダー響鬼」という作品は別格なんですが、このハナシはまたいずれ。

 所詮短い文章なので、今回は「過去の偉大な作品に敬意を払え!」と散々書いてきたような展開になってますが、稀に「元を超えてしまった」ように感じさせる作品もあります。
要は、元をあまり知らなければ気にならないしスタンダードにも成りえる、ということでしょうか。
(でも「元」を知り、そっちの方が良ければ、やっぱりアカンということになるんですが)
 具体的にタイトルを・・・と言われると思いつきませんが、ZIP!(日本テレビ系の朝番組)の「おはよう忍者隊カッチャマン」はほぼ欠かさず観ています。
白鳥のジュンが物真似の新ネタを練習しとる回は特に良かった・・・マ゛グロ゛ヴマ゛~イ゛(笑)

第一次タツノコブームの頃描いたヤツ。
思い出し50%くらいのほうが描いててオモロイ。

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