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20111022

バオー来訪

前々から気になっていた「MANGA REALIZATION バオー来訪者」(BANDAI社製)を購入しました。

 バオーといえば「死刑執行中脱獄進行中」の荒木飛呂彦先生原作のコミックであります。
寄生虫が身の危険を感じる・・・宿主のアドレナリンが上昇すると武装化現象になる・・・んでしたっけ。
安易に続編を望むおバカさんもいますが、水から出てきたら育朗の身体を食い破ってバオーが出てきちゃうからね。

 マンガの範疇を越えたハイセンスなカバーアートが、確か故・ペーター佐藤さんの描かれたデザイン画そのままだったりしたのでジョジョ第2部終盤まで離れていました。
この辺は少々複雑で、最後の敵は永井豪先生のバイオレンスジャックだったし、「生物兵器」の発想も先駆者がいました、確かに。古い本で作者、作品名もさっぱり覚えていませんが・・・。
 しかし本来のセンスに加え、様々なアーティストの魅力も吸収して唯一無二のタッチと表現方法を完成された今、間違いなく日本を代表する、世界に誇れる作家であると言えますね。

 さて、バオーですが、やはり世界に誇る造型師である竹谷隆之さん監修の元、素晴らしい仕上がりを見せてくれます。当時の荒木タッチといえばやはり荒削りで、正直なところ現在ほど画が上手いとはいえません。(・・・これはどの作家さんもそうだから。はじめから完成されている作家さんはマンガばっかし相当数、描いていたのでしょう。)
 だからあのカッコ良さはコミックの中限定であって、原作そのものを立体化しても正直カッコ良くはありません。本作ではマンガの意匠を取り入れながら実写寄りに制作することで、立体として見応えがある仕上がりとなっていますね。(ただ、黒目は要らなかったな)
 フィギュアのパーツを一部交換することでマンドリルのマーチンを配したディスプレイ仕様にもなりますが、可動部少なめ。特にジーンズの下半身は立体的にも貧弱です。上半身は荒木ポーズを微妙に再現できるので、下もどうにかして欲しかったところ。一生懸命遊ぶ趣味も無いので、かえってただの立像の方が良かったのかも。(立像といえば大昔の本に掲載されていた海洋堂さんの試作がものすごくセンス良かったです。確か上着が茶系のジャケットだったと思います。復活してくれたら買うのに!)
 竹谷さん監修の商品は腿の付け根が必ずボールジョイント程度の組み込みしか無く、可動域があまりありません。同じくS.I.Cで活躍されている安藤賢司さんの可動スタイルを組み込めばケレン味のあるポーズも可能だったのになと少々ザンネンな気持ちです。
  フェノメノン再現パーツと差し替え手首が付属ですが、ポロポロ落ちるのも困ったところ。胴体もよく外れます。
昨年3月発売・定価5775円を送料込み2950円で購入。
販売数が見込めず生産数が少ないのではと思いますが、この内容なら正直、定価2480円くらいが妥当かと思います。
二匹目のドジョウ的な商売も得意とするBANDAI、弾が無いのか「覚悟のススメ」などマニアックの路線に少々走りすぎです。
マニアック目線では嬉しくもあり、大人としては会社の行く末が心配でもあり・・・。

あ!TVアニメ「トリコ」の、スナック菓子を砕いてふりかけるロケットパンチみたいな道具!
自社商品を本編にねじ込む姿勢がいやらしすぎる。
 お菓子と食事の関係ですが、ポテトチップス(当然塩味)やコーンフレーク(プレーン)をサラダにトッピングすると食感に変化が加わってとても美味しいですね。
じゃがりこを水で練ってマッシュポテトにするワザは気味が悪くてやったことありません。皆、度胸があるなあ。

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