日本の歴史で根強い人気の、戦国時代と幕末。
歴史は常に次の時代の手により書き換えられるもの。想いを馳せるには戦国時代はムカシすぎ~ということで、今回は僕が好きな幕末のハナシなのですが・・・。
傑出した人物が多すぎた幕末で好きな人物は、伊庭八郎。河上彦斎。そしてお決まりの「新選組(の人たち)」です。
さて、女性を含み絶大な人気を誇る新選組。キャッチーなダンダラ(初期しか着用してなかったらしいですけど)、ミョーにクセのある隊士たち。でもこの個性は後の時代の後づけがほとんどですよね・・・。史実( これもアヤシイけれど・・・) の点と点を、いかに面白い線で繋げてゆくか。それが歴史ネタ創作物と言えるでしょう。
以前観た「Youは何しに日本へ?」(テレビ東京)で、斎藤一が大好きな女の子がいました。
もう、好きすぎて日本まで来ちゃって。お墓参りして感極まって泣いちゃって。コスプレさせていただけるお店で(るろうに剣心の)牙突ポーズまでしたりして(ここは面白かった)。
あらためて、マンガなどの創作物の影響はすざましいな・・・と思いましたが、それでもわざわざ来日されるほど気にかけてくださり、非常に感慨深いものがありますし、有難いことであります(僕は縁者でも何でもないのだけれど、同じ日本人として)。
新選組の創作物はマンガをはじめ多数発表されています。僕は実在の人物をあつかった
マンガについては、少女漫画系の絵柄があまり好きではありません。叶うならば井上雄彦さんに描いていただきたいくらい。ただ、上品な絵柄が魅力な・・・
数多い、テレビマンガに影響された「達者だけれどペラッペラな画風」とは違い、地に足が着いた個性は土臭いともとれるかも知れません。
しかしこれが、何だか田舎剣法と揶揄された天然理心流に通づるように感じましたよ。
あと数点ですが、省略。
そして最も多く親しまれているのが歴史小説。
僕の初新選組は、池波正太郎先生の「幕末新選組」です。「近藤勇白書」と大分被っている印象はありますが、劇作家らしく、情景が想像できる非常にわかりやすい文体です。
他にもたくさん読みましたが、最近ではコレは外せないというくらい上手くまとまった一冊、浅田次郎さんの傑作といえば・・・
映画化、テレビドラマ化、漫画化もされた人気作。
特に中井貴一さん主演の映画版が良かった!出だし(プロローグではなくて)の、寺の屋根をナメてカメラが降りてくるあたりからゾクゾクしました。
テレビドラマ版は渡辺謙さん。こちらは長かったので盛り込んだシーンは多かったものの、やはりテレビゆえ予算が少ないのでしょう、いまひとつでした。※あくまでも主観なので、一度観てくださいね。
漫画版はながやす巧さんが丁寧に描いており、圧倒的な画力は映画で割愛されたシーンの補足としても十分読み応えがあります。こちらの吉村貫一郎は渡辺謙さんに似ているかな。
この作品に続く「輪違屋糸里」は試衛館派と水戸派の対立を軸に芸妓・糸里の視点を交え描かれた作品で、多くの創作物では「主人公側」と対立した水戸派は徹底して悪く描かれますが、芹沢鴨や平山五郎の違う一面を見せてくれた稀有な作品です。ただ、いかにも映像化を目指しましたというラストの過剰な描写には、やり過ぎ感が…。
こちらも伊藤英明さんと上戸彩さん主演でテレビドラマ化。上戸彩さんはイメージ通りだったけれど、伊藤英明さんが突出してカッコ良すぎたので「新選組」としての、集団のバランスがいまひとつ。中村獅童さん演ずる芹沢鴨も、原作の繊細な描写をそぎとって従来通りの悪役みたいで残念だったな。
ところで今まで観た中で、芹沢鴨に一番合ってると思ったのは白竜さん。出演は「実録 新選組」で、こちらは出演者の誰も「新選組なんて知らねえよ」的なすごい作品でした。でも大沢樹生さん演ずるド変態の沖田も良かったな。
2017年に映画も公開とのこと。
主役の糸里には藤野涼子さん。実は最近観始めた、朝の連続テレビ小説「ひよっこ」で一番注目の女優さんです。雰囲気が松岡茉優さんに似ていて、これから出てくるんじゃないか・・・と思っています。新選組の面々は申し訳ないけれど、何だかパッとしませんが・・・。
さらに斎藤一を主人公にした「一刀斎夢録」と続きますが、こちらは読み難かった。何だか飽きちゃって実家に持って行ったんだけれど、父は面白かったらしいです。
最近の時代小説(・・・しか読まないので他は知らないのだけれど)の文体ですが、筆者が己の作品に酔ったような、独りよがりな表現が多いように感じます。
このままでは時代小説がマニアックな読者だけにしか楽しめないような、一般人が敬遠してしまうジャンルになるかも知れません。
出版社さんには、「時代小説」が衰退しないためにも池波正太郎先生をはじめとするわかりやすくてとっつきやすい、少し前の世代の作品をもっともっと世に出していただきたいと思うのであります。
歴史は常に次の時代の手により書き換えられるもの。想いを馳せるには戦国時代はムカシすぎ~ということで、今回は僕が好きな幕末のハナシなのですが・・・。
傑出した人物が多すぎた幕末で好きな人物は、伊庭八郎。河上彦斎。そしてお決まりの「新選組(の人たち)」です。
さて、女性を含み絶大な人気を誇る新選組。キャッチーなダンダラ(初期しか着用してなかったらしいですけど)、ミョーにクセのある隊士たち。でもこの個性は後の時代の後づけがほとんどですよね・・・。史実( これもアヤシイけれど・・・) の点と点を、いかに面白い線で繋げてゆくか。それが歴史ネタ創作物と言えるでしょう。
以前観た「Youは何しに日本へ?」(テレビ東京)で、斎藤一が大好きな女の子がいました。
もう、好きすぎて日本まで来ちゃって。お墓参りして感極まって泣いちゃって。コスプレさせていただけるお店で(るろうに剣心の)牙突ポーズまでしたりして(ここは面白かった)。
あらためて、マンガなどの創作物の影響はすざましいな・・・と思いましたが、それでもわざわざ来日されるほど気にかけてくださり、非常に感慨深いものがありますし、有難いことであります(僕は縁者でも何でもないのだけれど、同じ日本人として)。
新選組の創作物はマンガをはじめ多数発表されています。僕は実在の人物をあつかった
マンガについては、少女漫画系の絵柄があまり好きではありません。叶うならば井上雄彦さんに描いていただきたいくらい。ただ、上品な絵柄が魅力な・・・
(※製品画像は全てamazonからの無断転載です。お得意様なのでごカンベン)
まるきし少女漫画タッチではありますが、絵が上品で上手いので。
他には
しかしこれが、何だか田舎剣法と揶揄された天然理心流に通づるように感じましたよ。
あと数点ですが、省略。
そして最も多く親しまれているのが歴史小説。
僕の初新選組は、池波正太郎先生の「幕末新選組」です。「近藤勇白書」と大分被っている印象はありますが、劇作家らしく、情景が想像できる非常にわかりやすい文体です。
他にもたくさん読みましたが、最近ではコレは外せないというくらい上手くまとまった一冊、浅田次郎さんの傑作といえば・・・
映画化、テレビドラマ化、漫画化もされた人気作。
特に中井貴一さん主演の映画版が良かった!出だし(プロローグではなくて)の、寺の屋根をナメてカメラが降りてくるあたりからゾクゾクしました。
テレビドラマ版は渡辺謙さん。こちらは長かったので盛り込んだシーンは多かったものの、やはりテレビゆえ予算が少ないのでしょう、いまひとつでした。※あくまでも主観なので、一度観てくださいね。
漫画版はながやす巧さんが丁寧に描いており、圧倒的な画力は映画で割愛されたシーンの補足としても十分読み応えがあります。こちらの吉村貫一郎は渡辺謙さんに似ているかな。
この作品に続く「輪違屋糸里」は試衛館派と水戸派の対立を軸に芸妓・糸里の視点を交え描かれた作品で、多くの創作物では「主人公側」と対立した水戸派は徹底して悪く描かれますが、芹沢鴨や平山五郎の違う一面を見せてくれた稀有な作品です。ただ、いかにも映像化を目指しましたというラストの過剰な描写には、やり過ぎ感が…。
こちらも伊藤英明さんと上戸彩さん主演でテレビドラマ化。上戸彩さんはイメージ通りだったけれど、伊藤英明さんが突出してカッコ良すぎたので「新選組」としての、集団のバランスがいまひとつ。中村獅童さん演ずる芹沢鴨も、原作の繊細な描写をそぎとって従来通りの悪役みたいで残念だったな。
ところで今まで観た中で、芹沢鴨に一番合ってると思ったのは白竜さん。出演は「実録 新選組」で、こちらは出演者の誰も「新選組なんて知らねえよ」的なすごい作品でした。でも大沢樹生さん演ずるド変態の沖田も良かったな。
2017年に映画も公開とのこと。
主役の糸里には藤野涼子さん。実は最近観始めた、朝の連続テレビ小説「ひよっこ」で一番注目の女優さんです。雰囲気が松岡茉優さんに似ていて、これから出てくるんじゃないか・・・と思っています。新選組の面々は申し訳ないけれど、何だかパッとしませんが・・・。
さらに斎藤一を主人公にした「一刀斎夢録」と続きますが、こちらは読み難かった。何だか飽きちゃって実家に持って行ったんだけれど、父は面白かったらしいです。
最近の時代小説(・・・しか読まないので他は知らないのだけれど)の文体ですが、筆者が己の作品に酔ったような、独りよがりな表現が多いように感じます。
このままでは時代小説がマニアックな読者だけにしか楽しめないような、一般人が敬遠してしまうジャンルになるかも知れません。
出版社さんには、「時代小説」が衰退しないためにも池波正太郎先生をはじめとするわかりやすくてとっつきやすい、少し前の世代の作品をもっともっと世に出していただきたいと思うのであります。
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