スイス人アーティスト、ハンス・ルドルフ・ギーガー氏(ガイガーとも言うみたい)の作品が、この映画の最重要ポイントです。宇宙服はメビウスでしたか・・・中世の鎧のようなアレもカッコイイですね。
それまでの宇宙人といえばタコみたいなやつや成田亨画伯の手による傑作が有名でしたが、
有機体と無機物の性的融合…と言ったらよいかわかりませんが、人類がはじめて接するタイプの「悪夢の具現化」でありました。
半ば透けた褐色の肌とスケルトンがのぞき見える長い頭部、(銀メッキの歯と量が多すぎるヨダレは僕的にはあまり…ですが)傑作です。背中のエキゾーストみたいなヤツは、映画スタッフの手によるものでギーガー氏は気に入ってない…とシネフィックス誌で読んだ覚えがあります。付いとったほうがッカコイイのにねえ!
のっそりと立つ長身と宇宙船の閉ざされた空間が調和して見事な描き方でした。
自分の土俵ができたらいつか書いてやろうと思ってましたが、大人気だった続編「エイリアン2」はいただけません。
この映画はカッコイイ宇宙海兵隊を描いたものであり、ギーガー氏の傑作がショッカー戦闘員に成り下がってしまったからです。わらわらと素早い動きで集まってくる兵隊もいただけないし、そもそもエイリアンクイーンて本当にカッコイイ?
これがギーガーズエイリアンでなければそこそこ面白い作品だとは思いますが、この扱いはアーティストの傑作に対し失礼極まりない、不当な扱いでした。(不当、といえば円谷プロダクションの成田亨作品の扱いも正直不愉快。会社の存続、という厳しい立場はわかりますが…)
エイリアンVSプレデターでの扱いもヤラレ役でしたが、プレデター側から見れば人間と戦友になる描き方はグッとくるものがあります。コミックを基にした「プレデター・マチコ」(ホットトイズ・絶版)も目茶苦茶カッコよかったです(足首がはまらなかったけど)。
海洋堂のリボルテックシリーズでエイリアンが発売されたのはこの前の僕の誕生日でした。玩具師匠、たおーさんが絶賛してはいたのですが、写真で見る限り前頭部から顎にかけてのラインがカッコ悪かったのでスルーしていました。
つい最近購入して、「やっぱしカッコ悪いなあ」と思いましたが、毎日眺めていたら全体の雰囲気は抜群だと思ってきました。買ってよかったかも(笑)。
ミクロマン東京多摩基地(たおーさん)http://members.jcom.home.ne.jp/tamabase/
尖った顎はサイモン・ビズレー氏のアレンジだったと思います。
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