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20120323

剣を捨てられなかった男

先日、懐かしの音楽番組とかやっとって、TRFの「BOY MEETS GIRL」(でしたっけ?)を、はじめて歌詞字幕付きで見ました。
歌詞は定かではありませんが、
「少年はいつの日か・・・」というとこがあって、
その後「少女の夢必ず見つめる」とか書いてあって、それで「え~っ!?」とビックリして。
今までずっと「少女の胸」と聞こえとって、「なんかいやらしい曲だなあ!」と微かに思ってました。
まあ、イヤラシイのは僕でしたけど・・・でも、絶対にそう聞こえるように歌っとる、ワザと!


佐藤健くん主演の話題作といえば

「るろうに剣心」

  少し前にZIP!で予告編を観ましたが、なかなか完成度が高いようで、観に行ってみたいような気がしました。(現在は公式サイトでも観れます)
  映画なんかでいえば、この、普段は足を向けないような人に興味を抱かせるかどうかで勝敗が決するみたいなとこがありますね。
特番をしつこく流したり、あまつさえ映画のハイライト部分ばかり流す作品などは実際観てみると「ハイライト以外には見どころが一切無かった」なんてことが多いように感じます。
「おまえ、全部観せとったんか!」と怒れてきますよね。

 主演の佐藤健くんといえば、最近では「龍馬伝」での岡田以蔵役が印象的でした。BECKよりも。
 岡田以蔵といえば世間一般に野獣のイメージがあるのではないでしょうか。そんな中発表された配役に、ちょっとした歴史好きならば誰もが首をひねったはず。健くんの繊細でヒョロッとしたイメージは合わないのではないか、と。
 しかしフタを開けてみれば等身大で悩み傷つく、全く新しい以蔵の姿を表現し、かなりの好評価を得られたのではと思います。
(でも僕のベスト以蔵(笑)はTBSのスペシャル時代劇「竜馬がゆく」(上川隆也さん主演)での、TOKIO長瀬くん。)
  さて、「龍馬伝」の配役を聞いて、佐藤健くんだったら以蔵ではなくこの人・・・と思ったのが河上彦斎です。
 河上彦斎は熊本藩出身で「幕末4大人斬り」に数えられて(実際に斬ったと伝えられるのは佐久間象山だけ)おり、倒幕後、あっさりと開国に寝返った新政府の意に反したため斬首されました。倒幕派の中では僕が最も好きな人物です。
 何でも、彦斎は小柄で優しい顔立ちをした方だったとも伝えられており、見てくれなら以蔵ではなく、こちらの方が健くんにピッタリなのになあ!と思ったのでした。
 その彦斎がモデルであるといわれる剣心役を演じられるのだから文句のつけようがありません。
ただ、「オロ」は生身の人間が口に出すとおかしい(違和感がある)ですね。
 剣心といえば逆刃刀。人斬りをやめても刀は捨てられず。そもそも日本刀の切れ味はあの「反り」にあるわけで、逆エッジに刃をつけて簡単に斬れるものですかねえ…。刀運びもちょっと特殊になるんじゃないかな。
説明しづらいけれど、相手に沿って回り込むように線を引くかたち、というか・・・。
その辺を表現したりすると、従来の殺陣には無かった異様さが出て良いような気がします。

 その他の俳優さんではヒロインの武井咲さんも腑に落ちる・・・表現がおかしいですが何故か妙に納得できる配役だし、邦画での異様な存在感をもつ俳優さんとして超定番となった香川照之さんも出るし。
 斉藤一の江口洋介さんはカッコ良さについては全く異存は無いのだけれど、最近の俳優さんでは玉山鉄二さんがドンピシャだったかなあ・・・。やさしい笑顔の奥底に狂気を秘められる稀有な役者さんだと思います。

 この原作、実は詳しくは知らないので(申し訳ない)今度読んでみようと思います。

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