今期は面白いドラマがたくさん放送されています。
月曜日は「鍵のかかった部屋」(フジテレビ系)
火曜日は「リーガル・ハイ」
日曜日は「ATARU」(TBS系)
「梅ちゃん先生」「タイムスクープハンター」「コドモ警察」(あと地元では放送されている「SUPER NATURAL」セカンドシーズン)も良いですね。
作品の良さは時間の長短に関係ありません。CMも映画も、作品を創り上げる情熱は変わらず受け手側に伝わるもの。テレビドラマは手軽さに加え毎週に渡って視聴者を楽しませる娯楽ですから、これからも楽しい作品が増えると良いですね。
エンターティメントとしては受取側にわかりやすく伝えることも、とても重要です。
ダーティーハリー(…の3まで)とか。
マッドマックス(…の2と3)とか。
デ・ニーロという名優の名前を知らなかったのに好きになったタクシードライバーとか。
SF作品でも世界観に強烈なインパクトを残し、最後に微妙な選択肢シーンを付け加えた
ディレクターズカット版でも実に良かったブレードランナーとか。
昔の映画は実に明快だ。自身が単純だから肌に合うのかもしれないが…。
また、作品というのは製作者が創りだした世界(考え)を受取側に伝えなければならない。
「オチなし」ではこちらにストレスが溜まるだけだし、こんな結末はどう?と自信無さげに委ねるまとめ方は、プロとしてあってはならないこと。
ということで「GANTZ PERFECT ANSWER」ですが、残念ながら撮影中までの原作内容を意識しすぎて映画スタッフのオリジナリティが欠落していたのが残念です。原作ファンの意見も気にしすぎたのではないでしょうか。どうせやるなら小泉元総理大臣のように、人の意見に耳を傾けないで突き進む根性が欲しかった。
地下鉄内のチャンバラシーンはそれなりに見応えがあったので当初期待していましたが、「リアルドラマ」を追及するためにあってはならない矛盾~死んだ人が生き返ったり爆破された建造物が元に戻っていたり、全てが無かったことにすることで作品をバラバラにしてしまいました。これってただの夢落ちじゃん。球の解釈も謎のまま逃げ切るとは…。
今回の映画
「ラスト・ブラッド」
少しでも画を描く者にとって知らない人の方が少ない、僕にとってはアイドルのような(笑)存在である寺田克也さんが関わった作品「BLOOD THE LAST VAMPIRE」 の実写版映画です。
「BLOOD~」は当然観ましたが、何か少しも面白くなかったのであまり良い印象もなく、ハナシの記憶すらありません。
「セーラー服が刀持ってる」のも「吸血鬼」も「魔物と人間のハーフ」も今更…だし、僕にとっては、寺田克也さんの画が動く、ということしか評価されるべき点がありませんでした。製作側の皆さんやファンの方には悪いけれど…。
似たような魔界モノアニメでは、「妖獣都市」という作品が見応えがありました。古いアニメ作品ですが、派手さは無いものの渋い作品です。
※多分、お子様はご覧になれない作品なのでご注意ください。
当然、実写版も全く興味がありませんでしたが、せっかくテレビ放映されることだし録画して観てみました。「ああ、小雪さんが出たってテレビかなんかで宣伝しとったなあ」くらいの印象です。
DVD買うまでではありませんが、なかなか見応えがありました。
主役のチョン・ジヒョンさんは調べたところ韓国のモデルさんで、どこかで…と思ったら主演映画「猟奇的な彼女」のDVDパッケージでした。アジエンスのCMの方が御馴染みかも知れません。
寺田さん描くところの「サヨ」のイメージそのままで、綺麗すぎず可愛すぎずで吸血鬼を斬り倒してもすんなり受け入れられるような…悪口になっているような書き方ですが、とても似合っていました。
特に、アクションシーンの迫力と見せ方が良かったです。長過ぎましたが…。
実際、大した話ではないのでアクションシーンが重要になるのは仕方ないのです。
逆に倉田保昭さんのアクションシーンは少ないくらいに感じました。脇役だから仕方ありませんがお歳を感じさせない迫力がありましたねえ。
映画作品ていうのは役者、画面づくり、話の全てが調和することで完成度が増すと思います。
その調和が欠けるということは、例えればネタが大きいことを売りにする寿司みたい。
売る側の自己満足が鼻に付くだけで、食べる側は何食べてんだかわからなくなるような感じで感動がありません。
制作費や監督・俳優の名前を売り物にする映画は良くて当然。良い作品は本当に良いのですが、意外性や掘り出しもの感覚でいえば、やっぱり面白味に欠けるような気がします。
僕が感じる良い例をあげるとすれば、「ゼイリブ」「ヒドゥン」なんて良かったと思うなあ!
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