日本では「エンジェルウォーズ」?という珍妙なタイトルで公開された「サッカーパンチ」。
原題も和製英語の感覚でみればパッとしませんが、エンジェルウォーズてのもいかがなものか…。
邦題のセンスって時々?と思うことがありませんか…。「フォレストガンプ 一期一会」とか。
映画雑誌でこの作品を知ったのは恐らく一昨年頃。
なんだかんだでホットトイズから製品化が発表され、いつものイキオイで注文したのが昨年。
延期に次ぐ延期でようやく入手した現在、欲しい気はすっかり失せたわ作品も観ていないわの体たらくです。
作品の面白さも知らぬまま入手した(笑)このフィギュア。
そこには変わらぬ生命感と、変わって欲しかった肌の色があった…。
それまでの女性素体はGIジェーン(でしたっけ?)が1990年後半にようやく発売され、僕はこれを元にバイオハザードのキャラクターを作ったりしていました。当時は何もなかったので作った者勝ちな雰囲気があり、改造者たちにとって一番幸せな時期だったと思います。
そして当時最高峰のメーカーであったDRAGON社から、女性警官…みたいなのが発売されました。しかし素体はガリンガリンだったのであります。今考えるとそれが正解でしたが、露出の多いキャラクターには、当然向いていませんでした。
市場が出来の良い女性素体を欲している、この声に応えるべく発売されたのが「サイボーグ1号」「ミクロマン」「トランスフォーマー」など、社内発の企画による大ヒットシリーズを次々と飛ばす国内ナンバー1メーカー、タカラの「クールガール」です。
一時は品薄状態にもなったこのシリーズ、カスタムの素体としても文句無しの完成度で、これを基にした趣味の人の手による傑作が続々と発表されました。
僕もクールガールを基に「ダークエンジェル」のマックスを作ってみたりしましたが、実はこの時点で素体としての限界も感じていました。
まず、裸をスタンダードとして設計されているため、まともに衣装を着せると小太りになってしまうこと。そして十分な強度と(足首のソケットは簡単に破損することで有名だったが…)可動を実現するための太い手首と足首。6倍にすると(フィギュアは1/6)どれだけ太いのか。
ですからDRAGON社やバービーなんてのは衣装を着せることを前提にすれば大正解だったと考えられます(それにしてもDRAGONのは細すぎた)。
ただしこの「クールガール」シリーズ、露出の多いキャラクターでは非常に良い結果が生み出されていたのではないでしょうか。タカラスタンダードはどれも完成度高かったし。
もうひとつは胸の形状。裸と、服を着た胸の違いは説明するまでもありませんねえ。
皆、そんなに脱がせるの?といまだに感じます。はじめから寄せたかたちでいいんじゃないかなあ。可動のための分割は肋骨下の方が目立たなくていいのにと思っていましたが、この胸下での分割は、21st社(確か…)では再現されていました。
当時のフィギュアで最も問題に感じていたのは首の位置。可動域を確保するため首の太さと同じに作られたジョイントは体側の中心に位置しています。だから、背骨が背中側にある(首の付け根が後ろにある)人間とは、体型が決定的に違うのです。
「クールガール」ではそれまで鎖骨にあったジョイントをあご下にし、上半身と首までを一体化することで解決。ただしプラスチックの金型の整形上、美しい鎖骨ではありませんでした。
そして、2003年にはプレステツー買ったりした以降、ビデオゲームの人になったので余計に手が遠のいたりして今に至ります。
特にホットトイズ製品が発表されてからは、お金を貯めておけば最高峰のフィギュアが手に入るので、自分の好きなキャラクターが発売されるをひたすら祈るのみ(笑)。
さて、他メーカーの追従を許さぬホットトイズから以前、白と褐色肌の女性素体が発売されました。これは何かの素体に使える!と狂喜して一体ずつ購入しましたが、届いたパッケージの中にはヒスパニック素体が…。お店の人、間違えちゃっとる!と憤慨しましたがもう一体はもっと黒い。
何故か昔から、ホットトイズの白人女性は土気色なのでした。当時楽しみにしていた皆さんは誰もがたまげたはず。
超一流のスタッフさんや工場の皆さんの手による作品の素晴らしさに今更説明は要りません。
ですから、この肌の色にも必ず理由があるのでは…と思うのですが、製品を手に取るのは一般の皆さん。複雑な理由より、一見して白人とわかるような肌を目指すべきだったと思います。
最も大切なのは写真の撮りかたで白く見えるのではなく、肉眼で見たときの白さです。
ベイビードールを見てみましょうにつづく。
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