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20130616

うどんのハナシ

 麺類が嫌い、という方は少ないのではないでしょうか。
ルーツは恐らく中国なのでしょうが、そこから派生した様々な麺料理は、私達の舌を楽しませてくれます。

今回はうどんのハナシであります。

 今でこそ蕎麦も食べるようにはなりましたが、この味は若い時にはわかりませんし、食べ慣れていないので特別好きでもありません。
むかしから、うどんが好きなのです。
同じくうどん好きとしては、テレビでは香川県観光大使として要潤さん、ウンナンの南原さんが有名ですね。何となく、蕎麦は浅黒くて(更科は透明感がありますが)細く、男性的であり、うどんは白くてもっちりして女性的です。
(ちなみにラーメンは何故か特別に好きではなく、食べたいと思ったこともあまり無いのでは…。カップラーメンですら何年前に食べたか…という始末。)

 とはいえ四国まで行って食べよう!なんて気はさらさら無く、静岡ではスマル亭が有名で十分満足しています(大分形態が変わってしまったけれど・・・)。
もう一軒、似たようなお店がとても流行っていますが、つゆがいまひとつ好みに合いません。

 でも一番良く食べるのはお店ではなく、家で食べる乾麺です。年中通して食べるのは冷やしで、茹でてから冷水でシメてから、テレビで宣伝している「追いがつをつゆ」や、「創味のつゆ」を若干の水で割ったものをかけます。薬味は大根おろしだけでもいいし、胡麻や梅、おろし生姜、海苔をのせても美味しいです。
寒い時期なら牛のこまぎれ肉か鶏肉と、白ねぎを焼いて香りを出してからつゆを作ると良い。
この時、粉末のかつおだしを入れると独特な臭みが出るので、液体だしのみ使います。

 さて、何故こんなハナシを書いたかというと、先日買って食べたあるメーカーの、ゆずベースの「ぶっかけ」つゆがあまりにも不味かったからです。
つゆをかけた時に、若干のとろみがついていたので「あ~…」と思いましたが予想通り不味かった。増粘剤が入っている上(この辺は成分に注意すれば購入を回避できたハズ)、味自体、本当にメーカーのプロが試食をしての味なのか?と疑ってしまうものでした。
 うどんから外れてしまいますが大好きなスナック菓子で、「女子高生と開発しました」というあじがありました。今では店頭に並びません。不味いからです。

 人それぞれの好みや体調もあり、万人が美味く感じるあじを作り出す、というのは不可能ではありますが、「ぶっかけつゆ」「スナック菓子」どちらにも言えるのは、人々の味覚が鈍感になっているのではと感じたことです。

 この先、私達の口に入る「素材」の良し悪しを判断するには、第1に味覚が重要となります。
メーカーが安く買いたたいた食材の多くには大量の農薬や化学物質が添加され製品となり、その毒素は摂取した身体に蓄積されてゆくでしょう。
 第2に価格。消費者の、安く、安くという要望は食品メーカーの企業努力で納まる範疇では収まらず、やはり素材の原価を下げることになる。つまり、薬浸けの食材を仕入れるしかないということです。
これは、口にした消費者の身体を害するばかりではありません。
良いものをつくろうと努力する農家の皆さんの生活をも脅かすことになるし、見てくれと生産性を追及する消費者のためには大量の化学肥料を使わざるを得なくなることだってあります。

 ものには相応の値段というものがあります。
安い「大量生産品」はまだ良心的と言えますが、問題なのは「安い素材」を「高額で売りつける」場合があることです。少し前に食品の偽装が大きな話題になりましたが、この詐欺行為から身を守るにはやはり、己の「味覚」による判断が重要なのです。
 常にいちから素材を調理して食べる必要は無いし、たまにはコンビニだってレトルトだって良いのだけれど、物の良し悪しを「感じる」ことは生きていくことでとても重要です。

 わかりにくいハナシとなってしまいましたが、たまには「本物のあじ」を味わって、自分の舌を鍛えることが重要だと思います。いかが?

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