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20130721

超時空要塞マクロス

 「超時空要塞マクロス」「ガンダム」以降、亜種で食いつなぎ続けていたテレビマンガの中では現在もタイトルを繋ぐような傑作であります。
何度も再放送されているのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

 映画版のレーザーディスク(300エンであった…)を観たのですが、正直、「ウェ~」な感じで一度しか観ていません。大好きな皆さんには申し訳ありませんが…ごく一般的にはそう感じると思うよ。
 それはラブストーリーを軸にしているところがキモチワルイのであって(これまたそういうのがスキな方には大変申し訳ありません)、SF考証自体は斬新で、その発想には全くもって感心するばかりであります。もちろん、嫌いではありますがベタなラブストーリーと緻密なSFを組み合わせたのも斬新です。

 画面的には後の実写版「宇宙戦艦ヤマト」冒頭シーンの、閉鎖空間で緊張を伝えるパイロットの息遣いと全く同じシーンが30年前の本作で既に描写されているほか、キーワードとなる異文化の描写や何故、巨大兵器が必要だったのかなどの「デザインと設定のすり合わせ」なども興味深く拝見しました。このあたりも「ヤマト2199(だった?)」に受け継がれているような気がします。
(ちなみに異文化の描写は後の「オネアミスの翼」というアニメ映画で頂点を極めましたが、こちらは興行的に成功したとはいえなかったらしい。とても面白かったのにねえ。)

 デザインでは何と言っても作品の顔である可変戦闘機「バルキリー」
それまでのSF作品では変形機構を有する場合、主役であるロボット形態から考えていくため未来的…というか奇抜な形状だったのに対し、実機「F-14」のシルエットからロボットを発想することで、リアル側に数歩寄せた、斬新なデザインとなっています。
 航空機発想のバルキリーに対し地上兵器「デストロイド」シリーズではゴツいシルエット。そしてパーツの共通化。量産兵器である以上これも当たり前でありながら、誰も考えなかったのではないでしょうか。
 そして作品中、人類の敵となる「ゼントラーディ」という異星種族。
何世代も前から大きさをはじめとした強靭な肉体改造を施し、数世紀に渡り戦闘を続けていることから「文化」を知りません。これが、人類の戦闘力との決定的な差をくつがえすポイントとなるのです…斬新かつ整合性がピタリとはまった見事な発想ですね。

 さて、ゼントラーディ」のメカは「文化=もの創り」を喪失した種族であるので、修理もできません。自動工場で製造される戦闘機械を前線に運んで使って乗り潰す、ということらしいです。
デザインは奇抜なのですが、物語中、いまひとつカッコ良くないと感じていたパワードスーツ「クアドランロー」を自分好みに描いてみました。女性的な部分を強調した先細りで。


 元の方が全然イイよ!と感じる方もいらっしゃるかとは思いますが、僕好みのアレンジで。
頭部のあたりは元のデザインから、ヴェールを被った中世ヨーロッパの女性的なシルエットをイメージ。インチキ占いによれば、僕の前世が中世ヨーロッパの女性、ということでしたので意識しました。
続く胴体部分は真ん中すぼみの女性ラインで。大理石みたいな質感で(描けてないけれど)なまめかしく。
宇宙空間の使用に足先は要らないような気がしたのでバレリーナのトゥシューズのように。重力下では靴のように足先パーツを履きますが、確かロケットみたく飛んでいたのであくまでも着陸時の部品として。
クアドランの脇下にパイロットの腕が露出します。「ミリア」のガントレットがソレ。
装甲が薄いと思われるかもしれませんが、高速で移動する物体にそうそう弾が当たるものではありません。外側の被弾しやすい、またはぶつけやすい部分だけ硬ければ良いのだ。
後ろのバックパックは度重なる戦闘とアフターバーナー(?)で朽ち果ててきました。ボロボロになったらポイと捨てて、新しい機体に乗り換えるのでしょう。「愛機」とか「○○専用」とかありません。

…ここにきてのカミングアウトですが、実は「マクロス」、あまり一生懸命には観ていなかったのでデレビ版と映画版の知識が混ざっているかも知れません(笑)。でもイイじゃないですか、自由で!
もしかしたら夏休みで再放送するかも知れないし、レンタルで借りても良いし、是非ご覧ください。
ちなみにはじめの「超時空要塞マクロス」以降の作品は全く観ていないし、爪の先ほどの興味もありません、悪しからず。

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