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20150607

寄生獣のハナシ

テレビ放映の実写映画「寄生獣」を見ました。
・・・というか飛ばし飛ばし、7割はスッ飛ばしましたので、「観ました」なんてとても言えません。
久々につまらない作品に出会っちゃった感マンサイです。

 必ず書いていますが、たくさんのマンガを読んだことが無い人間故、的外れ、もしくはエラそうに聞こえたら申し訳ありません。
 そのむかし原作を読んだ時の印象は全体の流れとして破綻したところが無く、よくまとまっていて着地も非常に上手だなという印象で読み応えがありました。・・・理屈をくっつければこんなとこですが、単純に「面白かった」です。
 しかし、根幹となる寄生生物が膨大な質量を変形・増減させること、鋭利過ぎる爪もしくは牙。そしてかたち自体がどうしても現実寄りでは無く愛嬌がある、マンガならでは・・・マンガだから許容できる表現でありました。

 平成の世になってテレビマンガ化されたワケですが、こちらも寄生生物の形態はそのままであったものの(変えようもありませんが)、根幹であるハナシを特にいじることなくマンガ=2次元映像の特性を発揮して再構築された作品でした。マンガ絵に動きやリアルタイムな表情の変化をプラスしたわけですから完成度も高かったですね。

 さて、実写映画版ですが、原作のビジュアルを忠実に再現したため現実感に乏しい「寄生生物」と「登場人物(人間)」との違和感が大き過ぎたと思います。
マンガ絵だからOKだった寄生生物の表現を現実に落とし込むこと自体が無謀であり、実写には向いていないことは始めから明らかだったのではないでしょうか。

 マンガの実写化で成功した例は何故少ないのでしょうか。
ダメ作品の敗因は、マンガをバカ正直(無策)に、またビジネスライクに愛情ゼロで実写化しようとするからです。
考えるのが面倒くさい、人気作品に楽してあやかりたい、何よりお金大好き! な感じです。
オリジナル作品をスポンサーさんに理解されるのが難しい。スポンサーとしても未知数の作品にお金出せない。という心理はよくわかりますが・・・。
熱意があっても失敗する場合もあります。ヤル気が感じられる分、マシではありますが創作物は面白くてナンボ、なので評価はできません。ヤッターマン」はビジュアルはまとまっていたものの、ハナシ、演出が全然駄目に感じました。深田恭子さんも何だか・・・棒読み芸風が際立っていて残念でした。貫禄から言えば藤原紀香さん。深田さんと同年代ならば沢尻エリカさんであれば演技の完成度も相当高かったはず。

良くまとまっているのは、原作の要素を残し、アレンジして完成度の高い作品となったどろろ。妖怪には若干残念な部分があり、一般にもあまり評価されなかったのが残念。
「コンスタンティン」は原作は未読ですが全くスキが無いほど完成度が高く、大好きな作品です。
あとは「アイアンマン」「アメイジングスパイダーマン、国内では「るろうに剣心」なんかも割と良い感じです。
あまり好きではないのですが「GANTZ」のように名前だけ継承して設定を変えるなどの小工夫は、製作側の愛情が多少なりとも感じられますね。SPACE BATTLESHIP ヤマト」は冒頭の木村拓哉さんがカッコよく、クルーの年齢高め・男女混合比の点はテレビマンガ版より優れていました。(ハナシは特攻賛歌の超定番、ガミラスの描き方についても残念でしたが。)
原作知名度が低いと成功する確立が上がるような気もします。知らないから評価できないと言いますか。逆にこんな駄作だから原作にも触れたところ面白かった、なんてのは無名の作品が評価されることになり好ましいですね。

 「観てみたい実写化作品」
とはいえ、「実写化」は多少なりともトキメクキーワードです。大好きな作品は実写化して欲しくありませんが・・・。ということで、実写化が観てみたい作品は何だろうと考えましたが、そもそもマンガ自体にあまり馴染みが無いのでさっぱりでした(笑)。
コケること間違いないとはいえ、「JOJO」は多少観てみたいかなあ・・・。
 

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