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20160921

マッドマックス

昨年、怒りのデス・ロード」が公開され広く一般に支持された「マッドマックス」

 僕のマッドマックス歴はテレビ放映の「マッドマックス2(The Road Warrior)」に遡ります。
(爽快ではない)残酷表現とか好きではない僕は、「マッドマックス」で妻子を失う主人公がどうにも可愛そうで仕方なく、続編である「2」も敬遠していました。
 しかしテレビ放映された「2」の衝撃たるやすさまじく、
持っていたポンプアクションのエアーショットガンもソードオフにする
ダブルの革ジャンの片袖を切る
本体持って無いのにLD盤も買う。それをテープにダビングしてもらって日に3回は観る有様でありました。

 恐らく劇場公開時はそれほど話題にはならず、テレビ放映が世の中の「世紀末ブーム」のハシリとなったのではと思い調べてみましたよ。
 ウィキペディアによると、映画公開が81年。テレビ放映初回が84年。日本で最も色濃く影響を受けた「北斗の拳」が83年から連載開始なので、公開時のエッセンスを色濃く盛り込んだ「北斗」が人気急上昇。逆輸入みたいなノリで元ネタ放映(もしくはライセンスの都合でこの年になった)という図式が近いのかもしれませんね。

 さて、「The Road Warrior」の魅力と言えば、大戦後の荒廃した世界観に尽きるのであります。
ただし、文明が崩壊したビジュアルは実写撮影に費やさねばならないご予算の関係から、崩れかけたビル郡が並ぶ世界を描いた「北斗」の方がストレートですね。
 残った資材で武装して少ない物資を奪い合う。言い方は悪いですが、特にDIY感満載のアーマーにやられた諸氏は少なくないでしょう。皆さん、アメフトの肩アーマーを探したんじゃないかなあ。物資の無い不便を、事故車のガソリンを集めたり、ドッグフードを食べたり、お礼に数発の散弾もらうシーンなどで表現されていましたね。
 ご存知の通り映画業界でも「バトルトラック(Battletruck)」「最後の戦い(Le Dernier combat )」「サイボーグ(Cyborg)」「サルート・オブ・ザ・ジャガー(The Blood of Heroes/The Salute of the Jugger)」などヤル気に溢れた「世紀末ブーム」作品がたくさん公開されました。
後年では「ウォーターワールド(Waterworld)」なんかも好きですねえ。

 そしてついに世の「世紀末ブーム」に逆にのっかるかたちで本家が85年、「マッドマックス サンダードーム(Mad Max Beyond Thunderdome)」を公開。
子供たちが出てくる本作はどこかしら牧歌的でコメディ色が盛り込まれたのが気に入らなかったのか「2」までのファンからは評判がよろしくないようですが、文明崩壊後の芽吹きというか、残された人々が新たに町を築き文明が復活の兆しを見せた・・・という様子が非常に面白いと思いました。僕は大好き。

 さて、「怒りのデスロード」ですが、観ていません。さっぱり興味が沸きませんでした。

 CMやテレビ紹介で観たシーンからは、何だか物資が豊富すぎて僕の「マッドマックス感」からは外れていました。実際には物資は権力に集中するのでしょうが、モノが無いのが世紀末なんだよなあ!
だから銃をバンバン撃ったり(したかは知らないけれど)はいまひとつ。
シャーリーズ・セロンの義手も少し未来ぽくて、何だか世紀末感が台無し。
ひょっとしたら、テレビ放映されても観ないかも知れません。それは、僕の世紀末スタイルから外れているから・・・。

・・・でも観てみたら、一転して大ファンになって大騒ぎするのかも知れませんなあ(笑)。

 さて、このように生活感が溢れるDIY感、ジャンク感を感じる装甲・武装が大好きな僕ですが、最近では「デスレース(Death Race) シリーズがとてもよろしいです。
凶器と化したマシン、不条理なルール、そしてセクシーギャル(笑)。何故か「世紀末ブーム」はギャルが不作でありました。修行僧みたいにひたすら男の世界を描きたかったのか何だかわかりませんが、とにかくギャル要素でパワーアップであります。
時系列だと「2」「3」「1」なんですが、「2」「3」で完結、「1」で単品完結となっていますよ。

 そして世紀末からもう1作、シックス・ストリング・サムライ (Six-String Samurai)」
こちらも低予算の王様みたいな作品なれど、とても面白かったです。BGMのレッド・エルヴィス(The Red Elvises)の能天気感溢れる音楽も非常に魅力的です。

 ちなみにAdder Show「ロサンゼルツ(Lost Angels)」のタイトルは本作の「ロスト・ベガス」から。また主人公レッド・エルヴィス(R→Lに変更したけれど)がそのまま元ネタになりました。当時の好きさ加減がわかりますなあ。

 

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